ちくさ ゆりこ

千種ゆり子


埼玉県富士見市出身。一橋大学法学部を卒業後、一般企業に就職。幼少期に阪神淡路大震災で被災したこと、東日本大震災をきっかけに防災の道に進むことを決意。2013年に気象予報士資格取得。NHK青森を経て、テレビ朝日「スーパーJチャンネル(土日)」や、TBS「THE TIME,」に出演。

小学校の授業で読んだ漫画をきっかけに、20年以上地球温暖化に関心を寄せ続け、気候変動、異常気象に関する講演も行う。2021年より東京大学大学院に進学し、地球温暖化と世論について研究。 2022年には、26歳の時に難治性の不妊症である早発閉経と診断されたことを公表した。趣味は空手と早押しクイズで、Qさま!!、タイムショック、99人の壁、東大王などにも出演。




地球温暖化とわたし

温暖化の議論については、様々な見方があります。私はどこの団体にも所属せず、極端な意見にならないよう、可能な限り複数の見方を紹介するようにしています。

1997年 京都議定書採択
小学生だった私は、授業で「ツバルが沈む」という漫画を読み、ツバルの人は故郷が沈んで無くなってしまうかもしれないのかとショックを受ける。その時から地球温暖化は私の全ての行動選択の基準になり、こどもエコクラブや裏紙のリユース活動など、「元祖エコ少女」として幼少期を過ごす。環境庁長官に温暖化対策を訴える手紙を書いたことも。
2006年 一橋大学入学
温暖化を解決するため環境省の職員を志すも、数学の単位を落とし、国家公務員の夢をあっさり諦めてしまう。
2009年 クライメートゲート事件、2011年 東日本大震災発生
地球温暖化や原発に対する議論が活発化。エネルギーに関心を持つ。それらに対して自分で判断できる前提知識を持ちたく、足がかりとして地球の気象・気候について勉強開始。2013年に気象予報士試験合格。
2014年 気象予報士としてテレビ番組に出演開始
日々の天気予報を伝える傍ら、地球温暖化や異常気象についての講演を重ねる。しかし、毎年のように「温室効果ガス排出量過去最高」「地球の平均気温は観測史上1位」と報じられる。ただ闇雲に「温暖化防止!」と叫んでばかりでは問題は解決しない、非常に複雑な問題であることも実感するようになる。
2021年 東京大学大学院に入学。
「温暖化を防ぐために私たちには何ができるのか」や、「でも、こんな意見もあると聞いたけど」という両側面の疑問に答えるためには、気象予報士だけの勉強では足りなかったため、もっと温暖化の周辺領域を学ぶことが必要と考えたからです。